1.歯の内部に残った血液や組織の分解
・神経を除去する際、歯髄や血液が完全に除去されない場合、それらが分解して歯の内部で色素を形成します。
・この色素が象牙質に浸透し、歯が暗い色(灰色や茶色)に変化することがあります。
2.歯内治療で使用した材料の影響
・根管治療で使用される充填材や薬剤(たとえば酸化亜鉛ユージノールや一部のセメント)が時間とともに変色を引き起こすことがあります。
・また、治療中に使用された消毒薬(たとえば次亜塩素酸ナトリウム)の影響で変色が生じる場合もあります。
3.象牙質の変化
・失活歯では、神経がないため栄養供給が停止し、歯が「死んだ状態」になります。
・この結果、象牙質が徐々に硬化し、透明感が失われ、黄ばみや灰色がかった色合いになることがあります。