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2 「怖い場所」という歯医者のイメージを変えます

欧米と日本で大きく異なる「歯医者」に対するイメージ

「歯医者=怖い」というイメージを抱かれている患者様が非常に多いと感じています。

2013年にライオン株式会社が行った「日本・アメリカ・スウェーデン 3カ国のオーラルケア意識調査」の中で、「あなたにとって歯医者はどのような存在か」という質問に対して、日本と欧米2カ国で歯科医に対する意識が大きく異なることが分かりました。

あなたにとって歯医者はどのような存在か アンケート結果

欧米では歯科医に対して「好きな人・憧れの人」、「頼れるパートナー」といった好意的な印象を持っている方が多く、「嫌いな人」と答えた方はアメリカで3.3%、スウェーデンで2.6%と非常に少ない割合でした。

一方、日本では「嫌いな人」と答えた人が14.0%、「好きな人・憧れの人」と答えた方はわずか1.9%という結果で、欧米2カ国に比べて歯科医に対してネガティブなイメージを持っている方が多いと言えるかと思います。

歴史的に、予防歯科よりも歯の治療に対して力を注いできた日本の歯科業界の体質によってこのような結果になってしまったのだと個人的には考えています。

歯の治療受けるということはどなたにとっても嬉しいものではありません。

歯科医院が嫌いになる悪循環の一例
歯科医院を怖がる女性

上記のような悪循環に陥ってしまい、結果として歯が悪くなっても治療が遅れ、どんどんご自身の歯の本数が減っていってしまうケースが少なくありません。

当院は歯医者が怖いというイメージを払拭する事を目指します。

患者様たちが通いやすいクリニックになる事で、早期発見、早期治療に結びつけ、下記に挙げるメンテナンスに来院される事で口腔内の健康を維持するお手伝いをさせて頂ければと思っています。

そのために考えなければいけない事は、そもそも歯医者が怖いと思う理由はどんなものがあるかという事です。

歯の治療が痛い

この理由が一番多いのではないでしょうか。
当院では痛みに配慮した治療を行う事を心がけています。

歯科治療の中で「麻酔が怖い」という意見がよく挙げられるかと思います。痛みを取るための麻酔が痛いのは本末転倒になってしまいますので、当院では痛みを抑えた麻酔を行うことを心掛けています。

今までの麻酔した時の経験をカウンセリング

これまでの歯科治療で麻酔を受けた時の経験をお聞かせください。

「なかなか麻酔が効かなかった」、「針の痛みが苦手」、「麻酔した後に気分が悪くなった」など、これまでの辛かった経験に合わせて対応をさせて頂きます。

今までの歯科治療で辛かった事、嫌だったこと、不安だったことを何でもお話し下さい。

表面麻酔

針を刺すときのチクッとする痛みを感じなくさせるために、注射を打つ前に表面麻酔という塗り薬を歯肉に塗ります。

表面麻酔
電動麻酔注射器の使用
電動麻酔注射器

歯肉の中に麻酔薬が一気に押し込まれる感覚が、麻酔時の痛みの主な原因です。当院では電動の麻酔注射器を使い、一定のスピードで少量ずつ麻酔液を注入することでその痛みを最小限に抑えます。

麻酔が効きにくい時の対処法

炎症が強い部位への麻酔、骨格がしっかりされている方への麻酔など、麻酔が効きにくい場合があります。しかし麻酔が効かないまま治療を行なっても患者様に辛い思いをさせてしまうので、麻酔が効かないまま治療を行う事はありません。的確な判断のもと、麻酔が効いている事を確認してから治療を開始していきます。麻酔が効かない場合は以下のような対処法があります。

  1. 麻酔薬の量を調整する。
  2. 麻酔をしてから通常より時間を置いてから治療を開始する。
  3. 腫れや痛みが強い場合は、一旦内服薬でそれらの症状が軽減してから治療を行う。
  4. 伝達麻酔や歯根膜麻酔を併用しながら治療を行う。

当院では、このように痛みに配慮した治療を行う事で、歯科治療に対する恐怖感や不安感を少しでも取り除けるように心掛けております。

治療内容の説明があまりされないまま治療をされた

当院に来院された患者様が、以前通われていた歯科医院に対する不満で、

「虫歯だと聞いていたが、気付いたら歯の神経を抜かれていた。」
「大きな虫歯だと聞いていたが、治療が終わったら歯が抜かれていた。」
「歯を抜いたら入れ歯しか選択肢がなかった。こんな事なら抜く前に説明して欲しかった。」

というような話をよく聞きます。歯科医側から説明があったとしても、患者様側が理解し納得した上で治療が行われなければ、その歯科医に対する不信感が募ってしまいます。

当院では患者様が理解、納得されるまで丁寧に説明を行う事を心掛けています。

丁寧に説明を行う事を心掛けています
1 今のお口の中の状況と治療法の説明

患者様の今のお口の中のお悩みを問診し、現在の健康状態、治療に対するご希望などのお話を伺います。そして口腔内を視診し、レントゲン検査、歯周組織検査を行います。

それらの検査の結果、どの歯にどれくらいの大きさの虫歯があるか、歯周病の状態など、全体的な問題点を分かりやすくご説明致します。そしてそれら問題点を解決するための最適な治療法の選択肢を説明、アドバイスさせて頂きます。

治療法の説明
2 治療法の選択肢とそれぞれのメリット・デメリットを説明

歯の治療には様々な選択肢があります。例えば歯の被せ物の種類も様々なものがあります。また、歯を失った部分には入れ歯、ブリッジ、インプラントといった治療法があり、それぞれに長所、短所が存在します。

治療法の選択肢

当院ではそれぞれの治療法の選択肢の長所・短所、費用、治療期間などについて説明させて頂き、患者様のご希望も伺いながら治療法を決定していく事を心掛けています。

「気付いたら想像と違った治療が行われていた。」、「インプラント治療の選択肢について説明を受ける事なく、入れ歯治療を勧められた。」といった事態が患者様に起こる事がないように、事前の説明を徹底していきます。

3 定期検診・メンテナンスを徹底することで、歯医者で痛い治療を受けない事を目指す

「歯が痛い」、「歯肉が腫れた」、「詰め物が取れた」といったお口のトラブルが原因で歯科医院に来院される事が多いかと思います。そして歯の治療を行い、「問題が解決するとまたトラブルが発生するまで数年間歯医者には来院しない」という事を繰り返してしまうと、歯科医院に来院する度に歯を削ったり、抜いたりという辛い治療を行うことになり、より歯科医院に来院することが憂鬱になってしまいます。

当院では虫歯治療を終えられた患者様や、歯周病リスクの高い患者様には定期検診と歯のメンテナンスをお勧めしています。

「歯が痛くなくても定期的に歯医者へ行き、虫歯と歯肉のチェックをして、歯石の除去などの歯のクリーニングをする。」

この習慣を繰り返すことで、虫歯や歯周病など口腔内のトラブルが新たに発生するリスクを抑え、その結果辛い歯の治療を受ける回数が少なくなる、という大きなメリットがあります。歯の治療が少なくなれば将来に残る歯の本数が増えるということですので良い事ずくめです。

歯のクリーニングは痛みがあるどころか、歯がツルツルになり気持ち良いものです。

歯のクリーニング

辛い治療のためではなく、メンテナンスのために来院し、そして口腔内の健康が維持できる患者様が増えていく事を当院は目指していきます。